BJTとJLPT、それぞれの役割
日本語能力を証明する試験として、広く知られているものに「日本語能力試験(JLPT)」があります。一方、ビジネスシーンに特化した日本語能力を測る試験として「ビジネス日本語能力テスト(BJT)」があります。どちらか一方、あるいは両方を受けるべきか悩む方もいるかもしれません。
まず、JLPTは、日常生活や学術的な場面を含む、より広範な日本語の理解度を判定する試験です。合否判定があり、N1からN5までの6段階でレベルが示されます。一方、BJTは、ビジネスの現場で求められる語彙、敬語、商談や会議の理解、ビジネス文書の読解といった実践的な能力を測定します。BJTは合否判定がなく、0点から800点までのIRT(項目応答理論)に基づいたスコアで評価され、6段階(J1+~J5)のレベルに分けられます。
両者は目的が異なるため、どちらか一方だけが優れているというものではありません。ご自身のキャリアプランや、目指す日本語レベルに応じて、最適な選択をすることが重要です。
BJTとJLPTの併用メリット
1. ビジネスシーンでの実践力を証明
JLPTで高いレベル(例えばN1)を取得していても、それが必ずしもビジネス現場での即戦力につながるとは限りません。BJTは、ビジネス特有の言い回しや状況判断能力を測定するため、BJTで高得点を取得することは、ビジネスにおける日本語能力の高さを具体的に示す強力な証拠となります。
2. 高度専門職(HSP)ビザポイントへの活用
日本で高度外国人材(Highly Skilled Professional)としての活動を目指す場合、BJTのスコアがビザ申請のポイント加算に利用できる場合があります。例えば、BJTで480点以上を取得すると15点のポイントが得られ、これはJLPT N1合格と同等の評価となります。同様に、BJT 400点以上で10点(JLPT N2相当)です。この制度は、日本国の出入国在留管理庁(法務省)が定めるものであり、最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
3. 試験形式と実施時期の違い
JLPTは年に2回(7月と12月)実施されますが、BJTはピアソンVUEのテストセンターで、年間を通じて受験機会があります。また、JLPTはマークシート方式ですが、BJTはコンピューターベースのテスト(CBT)であり、リスニングとリーディングの3セクションで構成されています。試験形式や実施時期の違いも、併用を検討する上でのポイントとなるでしょう。
試験対策について
BJTの対策としては、公式問題集の活用はもちろんのこと、コンピューター上で実施される試験形式に慣れることが重要です。リスニング、リーディングのセクションを、時間制限内で解く練習を重ねましょう。
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まとめ
BJTとJLPTは、それぞれ異なる側面から日本語能力を評価する試験です。ビジネスでの活躍を目指すのであれば、BJTのスコアは非常に有効なアピール材料となります。JLPTとBJT、両方の試験の特性を理解し、ご自身の目標達成のために効果的に活用することをお勧めします。
BJTとJLPTの違いについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
