BJT(ビジネス日本語能力テスト)は、ビジネスシーンで求められる日本語能力を測定する試験です。特にリスニングセクションは、実際のビジネス場面でのコミュニケーション能力を測る上で重要となります。そのリスニング力向上に、シャドーイングは有効な学習法として知られています。
しかし、闇雲にシャドーイングを行っても、期待する効果は得られません。BJTで求められるビジネス日本語のリスニングに対応するためには、正しい方法で実践することが不可欠です。ここでは、BJT対策におけるシャドーイングの正しいやり方と、避けるべき間違ったやり方について解説します。
BJTリスニングでシャドーイングが有効な理由
BJTのリスニングセクションでは、ビジネス特有の語彙、敬語、そして実際のビジネスシーン(会議、電話応対、社内連絡など)を想定した会話や説明を聞き取る必要があります。シャドーイングは、これらの要素を効果的にインプットするのに役立ちます。
- リスニング力の向上: 音声を聞きながら、ほぼ同時に発音することで、聞き取り能力そのものが向上します。
- 語彙・表現の定着: ビジネスシーンで頻出する単語やフレーズ、敬語などを、文脈と共に自然に習得できます。
- 発音・イントネーションの改善: ネイティブスピーカーの自然な発音やイントネーションを模倣することで、自身のスピーキングにも良い影響を与えます。
- 集中力の維持: 音声に集中してついていく必要があるため、リスニング中の集中力を養う訓練になります。
BJTは、リスニングとリーディングを合わせて120分で80問を解答する形式です。この時間内に正確に聞き取り、理解する能力が求められます。シャドーイングは、このスピード感に慣れるためにも有効です。
正しいシャドーイングの方法
BJT対策としてシャドーイングを行う際は、以下の点に注意しましょう。
- 1ビジネスシーンの音声を選ぶ: BJTの公式問題集や、ビジネス日本語に特化した教材の音声を使用するのが最も効果的です。日常会話とは異なる、丁寧な言葉遣いや専門用語が含まれる音声を選びましょう。
- 2スクリプトを確認する: 最初はスクリプトを見ながら、音声についていく練習をします。意味を理解できない単語や表現は、辞書などで必ず確認しましょう。
- 3ディクテーションを取り入れる: 音声を聞きながら書き取るディクテーションも併用すると、聞き取れていない箇所が明確になり、弱点の克服に繋がります。これは、BJTのリスニング練習法でも触れられている重要な練習法の一つです。
- 4完璧を目指さない: 最初から完璧に真似る必要はありません。まずは音声のリズムやスピードについていくことを意識し、徐々に正確性を高めていきましょう。
- 5短い区切りで繰り返す: 一文が長すぎる場合は、短いフレーズに区切って繰り返し練習します。慣れてきたら徐々に区切りを長くしていきます。
間違ったシャドーイングの方法
効果を半減させてしまう、あるいは逆効果になりかねないシャドーイングの方法もあります。
- 意味を理解せずに音だけ真似る: 単語やフレーズの意味を理解しないまま音だけを真似ても、ビジネス場面での応用は利きません。
- 教材選びを間違える: ビジネスシーンとはかけ離れた、アニメや日常会話の音声で練習しても、BJT対策にはなりません。
- 録音して聞き返さない: 自分の発音やイントネーションが音声とどう違うのかを確認しないまま練習を続けても、改善は見込めません。
- 長時間、無理に行う: 集中力が続かないほど長時間行うのは非効率的です。短時間でも集中して行う方が効果的です。
BJTのスコアは0〜800点のIRT(項目応答理論)で算出され、6段階のレベルに分けられます。J1+(600〜800点)は「あらゆる状況で、あらゆる業務を遂行できる日本語能力」とされ、高いレベルが求められます。シャドーイングを正しく実践し、ビジネス日本語のリスニング力を着実に向上させていきましょう。
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